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アランに名前を呼ばれ、ドキッとする。
「「はーい!異議なーし!」」
教室にみんなの声が響く。
「葉月、引き受けてくれるか?」
「…はい」
アランと視線が重なり、胸がキュンと締め付けられ、鼻の奥がツーンとして、泣きそうになった。
アランのブルーの瞳。
綺麗な瞳の奥が、ほんの一瞬寂しい光を放つ。
「今日から放課後クラスマッチの練習をするから。優勝を狙ってビシビシしごくからな」
「「はーい」」
アランはそのまま教室を出て行く。私の目は無意識の内にアランを追い掛けている。
アランの背中を見つめ、心の中で呟いた。
『アラン…大好きだよ』
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