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マンションの三階…
アランの部屋。
エレベーターを降りチャイムを鳴らすと、アランがドアを開けてくれた。
派手なメイクをし、変装しているのにアランはそのことを咎めたりしない。
いつもと同じ笑顔。
いつもと同じ声…。
なのに…二人の距離感は、いつもとは違う。
アランはきっと…
別れる気なんだ。
私との関係を終わりにするために、私をここに呼んだんだ…。
「美希、早く上がれ。今夜は俺が料理した。美希の大好きなポテトグラタン、シーザーサラダと唐揚げもあるよ」
アランが料理したの?
全部私の大好物ばかり。
どうしてそんなことするの?
別れが現実になりそうで、心は悲鳴を上げている。
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