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「アラン…ごめんなさい。私…」
「美希、話はあとにしよう。腕によりをかけて料理したんだ。さぁ食べよう」
私に背を向けたアランのワイシャツの袖を掴む。
「美希…」
「絶対に学校にバレないようにするから…。友達にも言わない。誰にも言わない。だから…アラン…」
アランの背中に抱き着いた。
「だからお願い。別れようなんて言わないで。ごめんなさい。私がバカだったの。だから…アランお願い…」
涙が溢れアランの広い背中が霞んで見える。
アランは私の手を振りほどいた。
「美希…お前の嘘は許されない嘘だ。けど…俺は…美希のことが…めっちゃ好きや」
「アラン…」
「好きだから、別れるんや。別れても俺は、ずっと美希だけを見てる。でもこうして二人で逢うのはもう終わりだ。俺は美希の担任だから、これ以上美希とは付き合えない」
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