201人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
「…俺と別れてくれ」
「アラン…」
アランの決意…
アランを引き止めたくて、自分からキスをしたのに、アランの気持ちはもう揺るがないの?
私はその場にいられなくて、泣きながらマンションを飛び出した。
「美希!」
アランはもう…
私を追ってくれないんだね…。
――マンションの近くにある公園。公園のベンチに腰を下ろし、声を上げて泣きじゃくる。
「あの…大丈夫ですか?」
スッと目の前に差し出されたハンカチ。泣きながら見上げるとロングヘアの美少女。
「あなたは…花菻高校の早乙女さん?」
「こんばんは。やっぱり星野さんのお友達だったのね。メイクしてるし、髪型が違うから別人かと思っちゃった」
変装しているのに、他校の生徒にバレるなんて最悪だよ。
最初のコメントを投稿しよう!