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八王子駅からほど近い所の2LDKのマンション。
古からず、新しからずの丁度いい物件。
・・・とかという事もあって、新宿に居を構えていたよりは広さは十分なのに家賃は安い。
同居人・岡崎裕輔(おかざきゆうすけ)は今日も寝坊だ。
「パンぐらい食っていけ」
「もうちょっと早く起こしてほしかったぁ~!」
「甘えんな!自己管理する約束だろう」
その割には自分は食べない癖に、目玉焼き、カリカリに焼いたベーコン、焼いたトースト、珈琲・・・朝食を作っている自分がいた。
一人でいた時はこんな事はしなかったのに、二人でいるという事は性格さえも変えてしまうモノなのか?
「せっかく作ってもらったし・・・いっただきま~す」
がつがつ食う大食漢の青年に見とれる。そんな自分も相当焼きが回っている。他人にこんなに入れ込むとは・・・。
裕輔はココからキャンパスにチャリで向かう。そう遠くはない。
自分は職場へ歩いて行けるので、ゆっくり新聞に目を通し、珈琲を飲んで出かける。
これが毎日の日課になった。早いもので2週間このサイクルを続けている。
「もう少し早く起きられないのか?」
「だって昨日は航耶さんエロくて止まんなくてさぁ・・・俺、クタクタだよ」
「朝からお前は//!!クタクタはこっちだ!三十路すぎてからキツイんだから5回もするなよ」
「なんかさぁ~!航耶さんのエロエロフェロモンに負けちゃうっていうか?」
「・・・んなもん出してないっ」
「今度分析してみたいな・・・サンプル取らしてよ」
「バカかっ//」
コイツは医学生なので人の身体をよく分析する癖がある。
分析されても最後にはヤル事は皆同じ。
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