18人が本棚に入れています
本棚に追加
剣の切っ先に
光が灯る。
初期スキルを発動。
【オーガストライク】
光を灯した切っ先は
相葉の体ごと
物凄い勢いで
一体の猪へと向かう。
その突きは
見事に猪の額を捉えた。
「まずは一体っ…!」
…あれ?
見事に命中し
猪が倒れ込んだのは
良いものの
その猪は姿を消すことなく
再び立ち上がった。
非常に興奮した様子で
はたまた
臨戦態勢で
こちらをにらんでいる。
スキルのクリティカルでも
一撃で倒せない…
睨み付ける猪の顔に
相葉は違和感を覚えた。
猪のいる方向へ指先を向け
宙をつつく。
【レイダーファング LV3】
「レイダーファング?
しかもレベル3…?
ファングじゃないのか。
確かに体の色が違うな…。」
とんだ検討違いであった。
このエリアの
モンスターレベルは
全くの初心者でも倒せる
レベル設定であるはずだと
相葉は思い込んでいた。
いや、
事実そうであった。
レイダーファングの
体がうっすらと赤く光る。
ヤバい!!
ガキィイィン。
角と剣が激しく
ぶつかり合う音が響く。
レイダーファングの
突進スキルを
相葉は辛うじて剣でせき止め
なぎはらった。
危ないな…
だがレベル3モンスターの
モーションは精々、
2パターンぐらいだ。
動きが読めれば
やられはしない。
相葉は2体の
レイダーファングの
突進スキルを
かわしながら切りつけた。
器用なカウンター攻撃を
繰り返し行い
見事に2体の
レイダーファングを倒し
経験値を稼いだ。
「ふぅー…
このエリア最弱のファング系で
このレベル設定なのか…。
ウルフ系には
手を出さないでおこう。」
「きゃあぁあぁあ!!」
最初のコメントを投稿しよう!