序 第2話 ミーツガール。

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「グルルルルル…」 そう。 そんなことより 今はこのシャドウウルフ LV5をなんとか しなければならない。 このAILIという プレイヤーと一緒に。 「もう一度聞くが戦えるか?」 「誰に言ってんのよ。当然。」 「職業・装備は?」 「剣士で大剣の初期装備。 なにそれ。職務質問?」 女プレイヤーで剣士に大剣とは。 まぁ この子らしいといえばらしい。 というか… 大剣の初期装備で 普通ウルフ系挑むか? スピードが違いすぎるだろ。 「俺のスキルで 倒れ込んだウルフを アンタが大剣で ぶったぎる。OK?」 「指図しないで。 あんたのいうことなんて 聞かないから。」 ………… 「は?!」 いやいやいや 一緒にいくぞ!って なりましょうよ。 そんな相葉達のやりとりを 待ってくれるわけもなく シャドウウルフは 再度、4足で駆け始めた。 軌道からして 標的は相葉だ。 ピピピ… 相葉が手早く システムウィンドウを操ると 『AIBAからPTに招待されました。』 とAILIの目前に 四角いウィンドウが 表示された。 「なにこれ?ナンパ?」 「こんな時になにいってんだ。 デスペナ欲しいのか?」 AILIは眉間にシワを寄せながらも 画面を操作した。 『AILIがPTに加わりました。』 「しょうがないわね。」 「わかればいい。」 相葉は迫り来るウルフに 剣を構え スキルをチャージする。 キュイーーーン… ライトエフェクトが剣を 包み込み始めたところで 既にウルフは相葉目掛け 飛び掛かっていた。 間に合えッ!!
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