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時刻は午後3時をまわったところ。
いつもはありさが立っているそこには、古本幸恵の姿があった。
「失礼します。コーヒーをお持ちしました」
「ああ、ありがとう」
疎ましそうな目を向けても怯むことなく、古本は不敵な笑みを浮かべる
そして堂々と正面に立ち、フロアの社員達から2人の顔が見えないようにした。
何のつもりだ。
「心配しなくてもそのコーヒーをいれたのはありさですから、安心して召し上がってください」
「ああ……」
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