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「どこの誰とも分からない私を受け入れて下さるなんて喜んでお受けいたします。」
和也は土下座のように頭を下げた。
重能「いやいや、頭を上げとくれ。それではわしの子を紹介しよう。入れっ!」
青年「はっ!」
重能の呼びかけにより、先ほどの青年が部屋に入ってきた。
青年「畠山重能が嫡男、畠山重忠と申す。和也、よろしく頼む」
重能「重忠は12になる。年も近いし兄弟と思い仲良くするのじゃ!」
「ははっ!」
ここに本来なら生まれるはずもない兄弟の関係が生まれることとなった。
安元元年(1175年)のことである。
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