日曜日の六時半

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私は、日曜日のテレビアニメのような家族にずっと憧れていた。 カズオさんとならそれが叶う。 打算はあったけれど、 愛情と尊敬の気持ちを持って、私はカズオさんとの結婚を選んだ。 カズオさんと居ると、 ぬるいお風呂に入っている様で、 穏やかで心地いい。 今ある生活が続き、 子供が出来て、 家庭を守りながら歳を重ねる事に、 何の不満もなかった。 でも、 私は、 知ってしまったのだ。 あの、 深い海の底にいける事を。
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