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私はその日ウキウキしながら家に帰った。
お宝を取り出そうと封筒を探り、
重要な書類が一緒に入っていたのに気が付いた。
「どうしよう…」
大分迷ってから、
封筒に印刷されていた電話番号に電話を掛けた。
幸いな事に、
室井樹は会社に残っていて、
私の家の最寄駅まで来てくれる事になった。
金木犀の匂いが強く香る夜の道を歩き、
待ち合わせの駅に着くと、
私は驚いた。
「こっちです。すいません、助かりました。これ明日いるヤツだったんで」
「…いえ、こちらこそすいません。私に気を使ってくれたから」
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