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「…でも…この事が切っ掛けでうつ状態が酷くなる事もあるんでしょ?」
「ん~…まぁ、可能性としてはあるだろうな」
「あるだろうなって…そんな簡単に…」
窓を開け、煙草に火をつける彼の横顔を凝視する。
「俺も専門じゃないから仕方ないだろ?外科医が話せるとしたらこれくらいだぞ」
和馬は白い煙を吐くと同時に、私を横目に苦笑いを見せた。
「…落ち着くの待つしかないのか…」
彼から視線を外し、フロントガラスの向こう側に続く真っ暗な公園を見つめる。
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