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ギィーと、何とも不気味な音がまだ陽が高い位置にあるというのに不気味さを醸し出す。
外に出ると暗さに目が慣れていた為か、急な明るさに少しクラクラした。
建物を見るとお堂だった。
周りに人影も気配も無く、木が生い茂るここは間違い無く山の中。
えぇー。
何処の山の中だよ。
当たりどころの無いあたしは心の中で文句を言いつつ更に周りを確認する事にした。
ふと、そこで自分の身なりの異変に気づいた。
え?
あたし道着だったのに、これ着物着てんじゃん!
そう。
先程まで着ていた道着が男物の着物に変わっていた。
もちろん袴も。
………。
余りの不可思議さにしばしフリーズするあたし。
そして、更に不可思議な事に片袖が重い事に気づく。
次は何なのよ!
若干ヤケになりつつ袖の中を確認すると、そこには巾着の様な物が入っていた。
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