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その日の夜、お風呂の着替えを取りに自分の部屋に入っておかしい事に気づく。
あたしの部屋の窓からは道場が見える。
その道場から薄っすらと明かりが漏れていた。
あれ?
電気消し忘れてたっけ?
おかしいなー?なんて思いながら部屋を出る。
道場の入り口まで来て、ふと中の様子がいつもと違う気がして足を止める。
自分の気配を殺して、様子を伺う。
微妙に人の気配?
それにしても、気配が薄いような…
あたしは一応持参していた竹刀の柄をぐっと握ると、勢い良く扉を開けた。
バァァーン!!
じゃなくて、
ガラガラガラッ!!
だけどね。
??!!
誰っ?!とか叫んでやりたかったけど、言葉が出なかった。
そこには昔の人みたいな総髪に和服姿の男性が、正座してこちらを見つめてた。
しかも電気はちゃんと消えていて、光の正体はその人自体が発光してる光だった。
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