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私は渡辺紗耶華です。
今…私はこの無表情なイケメンで有名な大谷君と口喧嘩中です。
「大谷君だって!梨花ちゃんとラブラブなのに、なんで私に関わるの?」
「はぁ????」
「だって大谷君…梨花ちゃんと抱きついてたじゃん!」
私は自然に出てくる涙を必死に止めようとしていた。
なぜ私たちはこんな口喧嘩になってしまったのか…
私たちはなぜ出会ってしまったのか…
それは入学して3日後のことだった。
~入学して3日後~
私が学校生活に慣れ始めた時だった。いつも通りに友達の玲菜と一緒に楽しく喋っていた。
その時…
ピンポンパンポーン
「1年B組…渡辺紗耶華さん。今すぐ職員室に来なさい。」
「え!!!!」
「紗耶華…どんまーい!」
「えーーー行くの嫌だよ~」
私はとりあえず行く事にした。
はぁ~早くバスケ部に体験入部しに行こうと思ったのに!なんでこんな日に日直かな~。
そう思いながら私は教科書を教室に運んでいた。
「早くバスケしたいな~」
私はバスケ部に入ると決めていた。今日は体験入部できるみたいなので早めに行きたかったのに。
「ん??」
廊下に女子がたくさん集まっていた。何かあるのかなー。
ドンッッ!!!
その時…私は誰かにぶつかってしまった。
「「イテ!!」」
「お前…」
ぱっとぶつかってしまった人と目があった。
「あ…あのすみません!!!」
私はその場から逃げるように走った。
「かわいいッ…」
「はぁはぁ…ここどこ」
私はずいぶん走ったようだった。
高校入ってから3日といえ、まだ学校で迷うことが多い。
それにしてもさっきぶつかった人…結構なイケメンだったな…。
そう考え歩いていると「図書室」と書いてある部屋を見つけた。
私はドアから図書室を覗いてみた。
図書室には背の高い綺麗な顔をした男子がいた。
「モテるんだろーな・・・」
その時、彼と目が合い、こっちへ近ずいて来た。
「何?」
「あの・・・すいません。迷ってしまって…」
「どこへ行きたいの」
彼は冷たく言った。
「・・・体育館に行きたいです」
「体育館ならそこの階段をおりれば着く」
「あ、ありがとうございます。」
そして私は走って行った。
大切な物を落としてしまったことを知らずに・・・。
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