第1話

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私は渡辺紗耶華です。 今…私はこの無表情なイケメンで有名な大谷君と口喧嘩中です。 「大谷君だって!梨花ちゃんとラブラブなのに、なんで私に関わるの?」 「はぁ????」 「だって大谷君…梨花ちゃんと抱きついてたじゃん!」 私は自然に出てくる涙を必死に止めようとしていた。 なぜ私たちはこんな口喧嘩になってしまったのか… 私たちはなぜ出会ってしまったのか… それは入学して3日後のことだった。 ~入学して3日後~ 私が学校生活に慣れ始めた時だった。いつも通りに友達の玲菜と一緒に楽しく喋っていた。 その時… ピンポンパンポーン 「1年B組…渡辺紗耶華さん。今すぐ職員室に来なさい。」 「え!!!!」 「紗耶華…どんまーい!」 「えーーー行くの嫌だよ~」 私はとりあえず行く事にした。 はぁ~早くバスケ部に体験入部しに行こうと思ったのに!なんでこんな日に日直かな~。 そう思いながら私は教科書を教室に運んでいた。 「早くバスケしたいな~」 私はバスケ部に入ると決めていた。今日は体験入部できるみたいなので早めに行きたかったのに。 「ん??」 廊下に女子がたくさん集まっていた。何かあるのかなー。 ドンッッ!!! その時…私は誰かにぶつかってしまった。 「「イテ!!」」 「お前…」 ぱっとぶつかってしまった人と目があった。 「あ…あのすみません!!!」 私はその場から逃げるように走った。 「かわいいッ…」 「はぁはぁ…ここどこ」 私はずいぶん走ったようだった。 高校入ってから3日といえ、まだ学校で迷うことが多い。 それにしてもさっきぶつかった人…結構なイケメンだったな…。 そう考え歩いていると「図書室」と書いてある部屋を見つけた。 私はドアから図書室を覗いてみた。 図書室には背の高い綺麗な顔をした男子がいた。 「モテるんだろーな・・・」 その時、彼と目が合い、こっちへ近ずいて来た。 「何?」 「あの・・・すいません。迷ってしまって…」 「どこへ行きたいの」 彼は冷たく言った。 「・・・体育館に行きたいです」 「体育館ならそこの階段をおりれば着く」 「あ、ありがとうございます。」 そして私は走って行った。 大切な物を落としてしまったことを知らずに・・・。
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