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私は仕方なく部活を見学することにした。
「紗耶華。大丈夫か?」
私に話し掛けて来てくれたのは
二年生の坂本翔先輩だった。
翔先輩はとても優しくてお兄さんみたいな存在で私の昔のあの人に似ていた。
「大丈夫ですよ!心配お掛けしてすいません...」
「大丈夫ならいいんだが…」
先輩…心配してくれていたんだ。
なんか申し訳ないな。
すると…
さっきから先輩が私を見つめている。どうしたのかな?
私…なんかやったかな??
「そのネックレス誰から貰ったんだ?」
先輩が指をさした方向を見た。私の首につけているピンクの月のネックレスの事だった。
「これは私の兄から貰った物です。私の両親は離婚してしまってそれで兄とは離れる事になった時に兄妹の証だと兄から貰いました。」
すると先輩は難しい顔していた。
「そうか…兄がいるのか。」
「はい、丁度先輩達と同じ歳だったと思います。」
そう…これは兄妹の証。
お兄ちゃんを見つける手掛かりでもある。早く今すぐにお兄ちゃんに会いたい。あって一緒にいたい。
ねぇ…お兄ちゃん。
どこにいるの??
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