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「おめでとう。堂々の1位だ。最近他の奴らがお前を見る目が変わった気がするぞ。性的な意味で……」
『………』
言葉が出てこない。聞きたくなかったな。そんな事実。
「じゃあ神影龍狩りに行こうぜ」
『切り替え早っ!』
「だってさ、これ以上この話題出すとお前が俺を見る目が変わるだろ?」
『……そりゃもうドン引きだけど……現段階で……』
「ひっでぇなぁ……そんな目で見るなよ。………犯すぞ?」
『!』
全身に鳥肌が立ったのがわかった。こいつやばい……家に入れるんじゃなかった……
『冗談だろ……?』
「そう思う?」
『……帰れ……』
「何で?」
『近寄るな!』
「冷たいなぁ……」
『う、腕掴むな!』
「本当は?」
『何だよそれ!本当に嫌だ!離せ!』
「暴れんなって……」
『いやだ!やめろ!顔近づけんな!』
「このままキスしてやろうか?」
『っ!やめっ!』
「冗談だよバーカ!」
顔が離され、笑われた。
「マジで犯されると思った?そんなわけ無いじゃん!男同士だぜ!?」
こいつ、嫌いだ。腹立つ。仕返しぐらいしたい。でもそれだけの力が無い。
『うぅ……』
悔しさとやるせなさで涙が出てくる。
「泣いてんの?そんなんじゃ俺は騙せないぜ?」
『…うぐ……ひっく……』
もっと涙が溢れてきた。振りなんかじゃない。ガチ泣きだ。
「おいおい、騙されないって……」
『よすがが……よすががいじめるぅ……』
「え……マジ泣きなの……?」
『うえぇ……』
「ちょっ、高校生が泣くなって……」
『謝って……』
「いやいやいや……」
『泣き叫ぶよ……?強姦されたって……』
「すいませんでした!ごめんなさい!それだけは止めて!頼むから!」
『……車に跳ね飛ばされればいいのに……』
「こえぇよ!あぁ!悪かった!泣くなって!なっ!ほら、飴やるから……」
『……溶けてんじゃん……』
「……暑かったから……」
『……ぷっ、なんだよそれ……』
「あー、もう……やらなきゃよかった……」
『あっはっは!ばーか!』
「もういいよ……」
『はぁー、じゃあゲームしようぜ』
「ああ、何狩りにいく?」
『お前に任せるよ』
「じゃあ神影龍狩りに行こうぜ」
『しょうもねぇミスすんなよ?』
「当たり前だろー?俺を誰だと思ってるんだ?」
『……全身死亡フラグ?』
「何だよそれ!」
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