名前で呼んでよ、からの・・・

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数学での傷心も忘れ暗記に取りかかると、調子が出てきたのか、ものすごく集中して勉強を進めていたというのに。 ぐおぉぉぉ~~…! ん?今何か? 何も聞こえないし再び勉強に取りかかる。このまま中断すると、集中力が途切れてしまう。 無理!わかんねぇ!あーもう! 無理ったらむぅ~りぃ~♪ 明らかに奏悟だろう。うるさいなぁ。 さっきの自分は棚にあげて、文句を言いたくなる。 あぁ、集中力も途切れてしまったじゃないか!せっかく集中してたのに。 一言言ってやる!そう思ってドアを開けると 「うわっ。」 と声がして誰かにぶつかった。 『に゛ゃっ!ゴメンなさい…』 慌てて確認すると、和歌だった。 通りかかっただけじゃなくて、私の部屋をノックしようとして手をあげていた。 ノックの形の手に額をぶつけたようだ。 私の額をチラリと見てプッと笑ったあと 「ゴメンね、ちょっと入っていい?」
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