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触れるだけの優しいキス。
いつもの竜哉からは想像できないくらいの……
私が抵抗しないのが分かったのか竜哉の腕の力も緩んだ。
包むように優しい。
すべてが私を『好きだ』って言っているような
そんな感じがすごく伝わってきた。
あんなに居心地が悪かったはずなのに今はすごく……
キーンコーンカーンコーン…
休み時間の終わりを告げるチャイムに私は我に返る。
そして自分が犯してしまった過ちに気づいた。
その瞬間、先輩の顔が脳裏に横切ってしまった。
「ごめん……」
私はそう言ったのと同時に竜哉を押し退けた。
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