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竜哉のあまりにも素直な言葉に嬉しくて……
でもそれ以上に辛い。
だって私には先輩がいるから。
思わず言ってしまったけど素直に竜哉の胸に飛び込めない現実に胸が締め付けられる。
そんなに喜ばないでほしい。
言わなければいけないのに。
勇気を振り絞って竜哉に言った。
「―――でも私には先輩がいるから」
竜哉の顔が明らかに分かるくらい一気に雲っていくのが分かった。
でもそれは本当のことだから。
言わなきゃいけないことだから。
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