追っかけシスターズ

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いつも通りオフィスに入ると、取引先に行くと言う遠藤さんに書類を渡す。 「遠藤、早くしろ」 声の方を振り替えると、藤堂部長が昨日の宣戦布告以来、 遠藤さんと私が話をするのが嫌だという感情を押さえきれない様子で、眉間にシワを寄せていた。 だけど、そんな些細な動揺を感じ取るはずもなく、また機嫌が悪いくらいにしか思わない私。 「須藤さん、ありがとう。部長、今行きます」 それに余計気を良くしたのか、遠藤さんは爽やかな笑顔でお礼を言うと、部長と一緒にオフィスを出ていった。 藤堂部長は結局私には一言も声をかけることもなく出掛けていった。 .
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