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この鼻筋の通った端正な顔。
仄かに香る甘くて落ち着く香水と彼自身の合わさった香り。
いい夢を見ているのか僅かに綻んだ薄い唇。
思わず口付けてしまいそうになる。
ダメダメ! 私達はそんな関係じゃないはず……。
部長のプロポーズも、昨日の婚約者という発言も、どうしてもまだ手放しで受け入れられそうにない。
もう稔のことは何とも思ってないのに。
信じた人にまた裏切られるのはもう耐えられない。
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