146人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
鈴那が顔を洗っている間、桐島は冷蔵庫を開けた。
「食料はまぁあるな」
買ってきた飲み物を冷蔵庫にしまい終わり、辺りを見回した桐島はため息をついた。そして洗面所から戻ってきた鈴那に、「ゴミ袋」と言い放った。
「ビンと缶を入れるから早くして。動かないなら勝手に探すよ」
そう言われて、鈴那は渋々キッチンの引き出しからゴミ袋をだした。
「さぁ始めるか」
空き缶とビンを集めながら、桐島はベッドに置かれている札束を見て顔をしかめた。
「お金を出しっぱなしとは無用心だな。しかも、こんなに大金を」
最初のコメントを投稿しよう!