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愛美は頬を膨らませていた。どうやら思わず愛美の身体を凝視していたようだ。
「鈴那さんの言いたいことはわかりますよ。まぁ、それを否定することはできないですし……」
「えっ! 否定できないって……」
鈴那は思わず身を乗り出してしまった。
「もうこれ以上はダメです。大人ならわかりますよね? 私は今彼氏がいないし、桐島さんも彼女がいないですから、別にいいじゃないですか」
「……」
鈴那は言葉が出なかった。後頭部をハンマーか何かで思い切り殴られた気分だ。
「鈴那さん?」
「あっ、ごめん。ビックリしちゃって……ははっ……」
「絶対に内緒ですよ。さぁ、早く食べましょ。冷めちゃいますよ」
あまりの衝撃に、料理の味は全然わからなかっら。何となくそうかもしれないと予想はしていたけれど、事実だと知って、少なからずショックを受けているのは確かだ。
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