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 みんな仕事のことや、休みの話で盛り上がっている。鈴那は目の前のパスタを食べながら話を聞くだけで、あまり話さなかった。というより話せなかった。ほとんど先輩たちが話している中で、愛美はたまに話を振られ、それに合わせる程度。  パスタが残り少なくなってきて、鈴那はチラリと桐島を見た。パスタを口に入れる時、少しだけ舌が見えて、昨日見た夢を思い出してしまった。それだけで体温が上昇するように感じてしまう。 「鈴那さん。顔赤いけど大丈夫?」 「へっ?」  突然そう聞かれ、愛美を見ると心配そうにこちらを見ている。
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