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「言いたいことはわかった。身体だけの関係ってことだろう?」
愛美は小さく頷いた。
「それで君がいいなら、俺はかまわないよ」
「好きな人ができるまで……」と、愛美は呟いた。
「よし、好きな人ができるまでね。わかった。でも一つ条件がある。キスはなしだ」
「へっ?」
「キスはなしと言ったんだ」
「キスはなし?」
「そうだ。そうやって関係性をはっきりしよう。身体だけの関係っていうね」
愛美がその条件を受け入れることで、この二人の関係は始まった。それから二人は月に二、三回会うようになった。
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