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シャワーを浴びて仕事に行く準備を始める。途中携帯を開き、サイからのメールを見て返信した。昨日は全然メールを送れなかったから、その謝りメールだ。
会社に行ったら、まず佐藤と桐島にお礼とお詫びを言わなければいけない。また酔い潰れて、送ってもらった。こんな自分が情けない。
出社してすぐ、佐藤のデスクへと向かい、「佐藤さん、昨日はどうもありがとうございました」と、カフェで買ってきたコーヒーを渡し、深く頭を下げた。
「おっ、ありがとう。鈴那ちゃん、あれから大丈夫だった? かなり酔ってたから心配だったよ」
「それが全然覚えてなくて……あんなに酔ってしまって、本当にすみませんでした」
「実は桐島に任せて俺は先に帰っちゃったんだけどね。彼女がうるさいからさ」
「いえいえいそんな……」
そんな二人の話を遮るように、「おはよう」といって桐島が出社してきた。
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