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昼休みになり、今日もまた愛美に誘われてランチに出掛けた。やはり話題は昨日のことだった。
「あの二人と飲むって、どんな感じなんです? やっぱり話題は仕事の話とか?」
「仕事の話だったり、歓迎会をやってくれるらしくて……その話をしたかな」
「そうなんだぁ~」
愛美は二人と飲みに行ったことはないのだろうかと気になったので、「愛美さんは、飲んだことないの?」と聞いてみた。
「飲んだことありますよ。でも、三人ってのはないですね。だいたい会社のみんなと一緒にってのが多いです」
鈴那は今なら桐島との関係を愛美に聞いてもいいのではないかと、思い切って聞いてみることにした。
「あのさ……」
「なんですか?」
「えっと……愛美さんは、桐島さんとはどういう関係なの?」
「えっ?」
突然の質問に、愛美は目を見開いていた。もっと遠まわしに聞いたほうがよかったかもしれないと思ったけれど、もう遅い。愛美は少し困ったような表情をしながら、ふっと吹き出した。
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