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 愛美がいつの間にか起きていた。 「起きたのか?」 「なんだか急に目が覚めちゃって、桐島さんがいないから心細かったです」  愛美はそう言って笑顔を見せるが、そこには悲しさと寂しさが宿っていた。目の前で膝を抱えて座っている彼女が、桐島には遠くに居るように感じてしまう。 「なぁ、この関係終わりにしないか?」  桐島はストレートに伝えた。 「えっ? 桐島さん……好きな人ができたんですか?」 「どうかな……。でも大切な人は出来た。その人を守りたいと思う」  愛美は一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに小さく微笑んで「それ、好きってことじゃないですか」と、いった。 「多分、そうなのかもな……」 「多分って……」    桐島の曖昧な返事に、愛美はため息を漏らして呆れたような顔をした。 「もうこの際だから言っておきます。私、桐島さんのことが好きです。いつの間にか好きになってたんです。でも、この関係終わらせたくなくて、ずっと言えませんでした。でも、もう終わりなんですよね?」
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