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なんだか、さっきから桐島の様子がおかしい。どこがと聞かれても、なんと答えたらいいのかわからないけれど、いつもと違うことだけは確かだと思う。静寂の中、桐島が食器を洗う音だけが狭い部屋中に響き渡っていた。
鈴那も食事を終え、テレビを見ながら買ってきたものを整理していると、水音が止まった。鈴那がキッチンの方を向くと、桐島が手を止めて神妙な面持ちでこちらを見ている。やはりいつもと様子が違う。いったいどうしたというのだろう。鈴那の身体に緊張が走る。
時計の音が時間の経過を告げる。五秒……十秒……、いや、それ以上だったかもしれない。桐島の口が微かに動いた。
真剣な顔。いったい何を言われるのだろう。
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