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すると、竜兄は顔を上げ
『怒ってねぇよ。ただ、焦った。すげぇ綺麗で。』
「ありがと♪竜兄に言われると凄く嬉しい。」
そう言って、微笑んだ。
『蘭花。マジでヤバいから。あんまり俺を煽るなよ。我慢出来なくなる。あぁ~。キスしてぇ。』
おっ?珍しい。
いつもならそんな事言わないでしてくるのに。
「キスする?」
ニッと笑うと
『お前。俺を殺す気か?』
「えっ?だって、キスしたいんでしょ?」
『したいけど、我慢してるんですよ。蘭花さん。』
およっ?輝条君?
「何でですか?輝条君。」
『せっかく詩音さんがしてくれたのに、化粧崩したら駄目だろ。キスしたら。歯止めが効かなくなるからな。』
そっか。
「ですね。じゃあ、後でね。」
そう言って、竜兄の頬にチュッとした。
『……お願いなのでやめて下さい。理性飛びそうなので。』
「はい。ごめんなさい。」
ハァ~。と項垂れる竜兄は置いといて、テーブルに置いていた携帯に目がいった。
ピカピカ光ってる。
携帯を手に取り見てみると、紗江先輩からメールが来ていた。
《お疲れ様。今から家を出ます!柳希君と一緒にそっちに向かいます。》
あー。30分前。
じゃあ、もう来るかな。
「竜兄。紗江先輩からメール来てた。もう、こっちに来るって。」
『あぁ。もう、そんな時間か。下で待っとくか。』
「ん。そうだね。」
部屋を出ようとドアに手をかけた時、竜兄が私の肩に手を置いた。
振り替えると唇にチュッと軽くキスをした。
『ちょっとだけ。』
ニッと笑う竜兄。
「残りは後でね。」
ニッと笑い返した。
それから、二人で部屋を出て下に下りた。
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