【暴走Ⅲ その壱 】

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「…何したの?蓮兜兄がそんな事言う自体、ただ事じゃないでしょ。浮気?」 だったら許さん!! 『…浮気ねぇ。違うけど、似た様なもんなのかねぇ。』 何じゃそりゃ!! 「浮気とか最低。似た様な事って、何なのよ。浮気じゃなきゃ何?!全然、分かんないけど!」 何か腹立ってきた! 『何でお前が怒るんだよ。これは、俺と蓮兜の問題なんだよ。ちょっと解決するまでは、誰にも言えねぇしな。』 「本当に大丈夫なの?まぁ。二人の問題って言われたら何も言えないけどさ。心から愛する人なら、ちゃんと話し合ってお互い後悔する様な事にならないでよ。私は翔兄も蓮兜兄も大好きなんだからさ。二人が仲良くしてる姿また見たいから。」 『あぁ。分かってるよ。ありがとな。』 私の頭を手でポンポンとする翔兄。 本当に二人には仲良くしててほしい。 『珍しく兄妹仲良いな。』 声のする方を翔兄と二人で見る。 「あっ。竜兄。起きた?ごめん。煩かった?」 『おぉ。竜。わりぃな。邪魔してっぞ。』 ベッドから降り、私の隣に座る竜兄。 『起こしてくれたらよかったのに。蘭花。俺にもビールくれ。』 「いや。疲れてたみたいだから。」 はい。と、竜兄にビールを手渡す。 自分の分と翔兄のビールも取り出す。 『俺は少し寝たら復活すんの。じゃ、お疲れ。』 『おぉ。お疲れ。』 翔兄と乾杯する竜兄。
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