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そんな話をしていたら竜兄が手をギュッと握った。
「何?どうしたの?」
『蘭花さ。気づかねぇ?周りの反応。まぁ。最初からなんだけどな。今、立ち止まってるから尚更すげぇなとおもってな。』
周りの反応?
竜兄に言われ周りを見渡すと…。
あー。ねぇ。
家でも何度か見た光景だね。
「あれだね。私の着物姿が目立ってるんですかね。」
『目立ってるのもだけどな。それが綺麗過ぎるからだろ。まぁ。言えば、有名人が居る様な感じじゃねぇか。』
「有名人じゃないけどね。カラコンしてくれば良かった。」
『まぁ。少しはましだったかもな。だけど、そんなに変わらねぇだろうな。』
すると、全く知らない女の人が何人かでこっちに来た。
『あっ。あの。もしかして、話題になった化粧品会社のポスターの方ですか?』
あー。ヤバい?
「えっ?まさか。違いますよ。似てるって言われますけど。」
誤魔化せ。
『あっ。そうなんですか?いや。凄く綺麗だし、似てたから。もしかしたらと思って。すいません。』
立ち去った。
『ほらっ。なっ?有名人を発見みたいな感じだろ。どうする?いつまでも、ここに居れねぇだろ。』
うん。そんな気がしてきた。
「だねぇ。紗江先輩と來希来ないしね。とりあえず、メールして帰ろうか。」
『まぁ。その方がいいかもな。』
と、言うことで先に帰るとメールをして竜兄と二人で帰る事にしました。
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