【暴走Ⅲ その参】

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そんな話をしていたら竜兄が手をギュッと握った。 「何?どうしたの?」 『蘭花さ。気づかねぇ?周りの反応。まぁ。最初からなんだけどな。今、立ち止まってるから尚更すげぇなとおもってな。』 周りの反応? 竜兄に言われ周りを見渡すと…。 あー。ねぇ。 家でも何度か見た光景だね。 「あれだね。私の着物姿が目立ってるんですかね。」 『目立ってるのもだけどな。それが綺麗過ぎるからだろ。まぁ。言えば、有名人が居る様な感じじゃねぇか。』 「有名人じゃないけどね。カラコンしてくれば良かった。」 『まぁ。少しはましだったかもな。だけど、そんなに変わらねぇだろうな。』 すると、全く知らない女の人が何人かでこっちに来た。 『あっ。あの。もしかして、話題になった化粧品会社のポスターの方ですか?』 あー。ヤバい? 「えっ?まさか。違いますよ。似てるって言われますけど。」 誤魔化せ。 『あっ。そうなんですか?いや。凄く綺麗だし、似てたから。もしかしたらと思って。すいません。』 立ち去った。 『ほらっ。なっ?有名人を発見みたいな感じだろ。どうする?いつまでも、ここに居れねぇだろ。』 うん。そんな気がしてきた。 「だねぇ。紗江先輩と來希来ないしね。とりあえず、メールして帰ろうか。」 『まぁ。その方がいいかもな。』 と、言うことで先に帰るとメールをして竜兄と二人で帰る事にしました。
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