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家に帰るまでに、神社で聞かれたような質問を見知らぬ人達に何度か言われた。
「はぁ~。疲れた。詩音さんにこれ渡して来るから、竜兄は部屋で待ってて。泊まってくでしょ?」
『あぁ。呑んだしな。着替えとく。』
竜兄は私の部屋へ行き、私は詩音さんの元へ向かった。
詩音さんの部屋に行くが居ない。
リビングにも居ない。
途中、組員さんに聞いたらまだ大広間だと言った。
大広間には行かない方がいいよなぁ。
と、組員さんに預けた。
そして、自分の部屋へ行った。
『詩音さん居たか?』
着替え終わりビールを取り出しながら竜兄が言った。
「居なかった。まだ、大広間で呑んでるみたい。行けば捕まるから組員さんに預けてきた。あっ。メール。紗江先輩だ。」
《蘭花ちゃん。はぐれちゃったね。待たせてゴメンね。今まだ柳希君と居るから、送って貰います。また、近々連絡するね。あっ。それと、明けましておめでとう!!またねっ。》
『何だって?紗江ちゃん。』
「來希とまだ一緒だって。送ってもらうからってさ。」
『そうか。來希と一緒なら安心だな。』
「竜兄。明けましておめでとう。今年もヨロシクね♪」
新年の挨拶。
『明けましておめでとう。蘭花。こちらこそ、よろしくな。』
微笑んで返すと、竜兄が立ち上がりガバッと抱きついてきた。
本当に我慢してたのか、キスをする。
『蘭花…こっち見て。』
「…竜…好き。」
好き過ぎて堪らない。
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