【暴走Ⅲ その参】

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『それこそ、蘭花が高校に上がった位から雰囲気が変わったって聞いたぞ。』 「入学してすぐだったかな。來希に話しかけられたの。生徒会長にいきなり声かけられて驚いたの覚えてる。だけど、あの頃の私は目立ちたくなかったから迷惑で仕方なかったな。だってさ。生徒会長ってだけでもあれなのに、あの容姿だよ。目立ってしょうがないのよ。なのに、毎日の様に話しかけてくるんだもん。まぁ。結局は仲良くなったけどさ。」 そんな事もあったなぁ。 何だか話しながら、懐かしい。 『へぇ~。お前の変装を端から見破ってたのかもな。』 「さすがに髪には気付いてなかったけど。そう言えば、一回眼鏡いきなり取られた事あった。」 『まぁ。あの変装でも、よく見たら美人だっていうのは分かったよな。お前に目付けた來希は、ある意味凄いだろ。まぁ。あいつも絡んでたけどな。』 あぁ。我流ね。 「そう思えば、本当色々あったよね。紗江先輩との出会いも凄かったしね。」 『紗江ちゃんとは普通に友達になったんじゃなかったのか?』 紗江先輩との出会いは話した事なかったか。 「あの頃の私が普通に友達作ると思う?」 『だよな。そんな感じじゃなかったよな。じゃあ、どうやって友達になったんだ?』
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