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「それがね。來希に関係する事でね。」
と、紗江先輩との出会いを竜兄に教えた。
『マジかよ。ウケるな。紗江ちゃん、やっぱりおもしれぇな。』
「でしょ。いきなり走って来た時は驚いたよ。友達になって。って。私が戸惑ってたら、駄目?って捨てられた仔犬みたいでさ。可愛かったよ。紗江先輩。今も可愛いけどね。二人とも、出会いは最低だったけど。でもね。今は二人に出会えて良かった。って思う。」
本当にそう思う。
『出逢いも偶然じゃなくて必然って言うもんな。出逢うべくして関係するんだろ。自分に何らかの影響を与える人として。俺も蘭花に出逢えたのは必然なんだよ。出逢うべくして出逢ったんだ。』
「竜兄とは特に運命を感じる。きっと、前世でかかわってたんだよね。で、今がある。きっと、来世も一緒だと思える。」
『だな。離れる気が全然しねぇしな。』
「今度さ何処か有名な所で占ってもらう?」
『占いなんて頼らなくても分かるだろ。ずっと一緒なんだよ。俺らは。』
ん。と頷きビールを一気に呑み干した。
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