【暴走Ⅲ その参】

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「私と仕事どっちが大事?みたいな質問やめてくれる?馬鹿らしい。竜兄も竜兄だよ。全く。」 呆れてビールを呑む私。 『何?酒取るの?』 笑いながら言うな!竜兄! 「そうそう。酒、酒。酒が無きゃ生きてけな~い。」 わざと言う私。 『アル中の親父か。竜。お前。こんなんでいいのか?』 何だと!? 『こんなんだからいいんだよ。ずっと一緒に居てみろ。飽きねぇぞ。』 何だそりゃ。 「二人して随分な言い様だよね。失礼だし。私。これでも、か弱い女の子なんだけど?」 『はぁ?あり得ねぇ。何処がか弱いんだよ。』 クソッ!翔兄め! 『まぁ。あれだな。か弱くもねぇし、女の子でもねぇな。』 竜兄。翔兄よりキツくないか? 「何でよ!17歳の女の子じゃない!?」 『17歳だけど、立派な女だな。じゃなきゃ…なぁ。』 おいおい。その辺でやめて。 「っちょ!余計な事言わないでよね!」 『何だ~?お前。そんなに厭らしいのか~?竜に仕込まれてんのかぁ?』 にやけて言うな! 『だな。俺がバッチリ仕込んでるからな。エロいぞ。』 キャー!もう、やめて! 「ちょっと!!そんな話やめてよね!もう、下ネタ禁止!」 必死に話を止める私。 で、二人に爆笑されたし! 「何でそこで爆笑する訳?!」 『ッハ!あー!おもしれぇ。お前、弄るの楽しいな。』 『本当。いつまで経っても、蘭花は可愛いな。』 キィ~!遊ばれてるし! 「バカバカバ~カ!!翔兄も竜兄も大嫌い!フンッ!もう、やけ食い!」 おせちをバクバク食べる私。 それを見て、また笑う二人。 何なんだよー!!
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