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「ねぇ。來希さ。夕べ、紗江先輩ちゃんと送ったの?」
早速聞く。ってか、聞きたい。
『ん?あぁ。ちゃんと送ったよ。』
「で?」
『で?って、何?』
『紗江ちゃんといい感じだったじゃねぇか。何も無かったのかって事だよ。』
竜兄。ズバリ聞いたね!
『はっ?何でそうなるの?別に何も無かったけど。早坂さんとは普通に友達だし。俺、蘭ちゃん好きだし。』
まだ言うか!
『來希。お前、いい加減諦めろ。蘭花には俺が居るだろ。別れる事は絶対無いから。次に進めよ。』
ごもっとも。
『紗江ちゃん。いい子じゃねぇか。明るくて。可愛いしな。』
翔兄。よく分かってますね。
『別に早坂さんがどうとかの問題じゃないし。確かに早坂さんは、いい子だと思うし可愛いと思う。』
「じゃあ、何で?」
『俺がホストだから。蘭ちゃんは好きだけど、竜さん居るの分かってるから憧れみたいな感じなんだよね。付き合うとしたら、早坂さんは申し分無いけど。やっぱり、早坂さんみたいなタイプの子は、絶対ホストとか無理だと思うんだよね。愛されて育ってるから。自分だけ見て欲しいと思う感じでしょ。だから、無理。』
あー。そうなのかも。
『まぁ。そう言われたら、そんな感じだな。お前がホストしてんの知らないのか?紗江ちゃん。』
翔兄が聞く。
『言う訳ないじゃないですか。一応、生徒会長だし龍咲さんの顔もあるから誰にも言えませんよ。そんな事。蘭ちゃんは、龍咲さんの孫だし黙っててもバレますからね。だから、自分から言いましたけど。』
來希が説明した。
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