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「じゃあさ。卒業して、紗江先輩にホストしてるの言ったとして紗江先輩がそれでも良いって言ったら？」
もしもの質問。
『まずさ。早坂さんが俺の事、好きみたいな設定がおかしいでしょ。そんな事、早坂さんが言ってた？いつも、ケンカしてんのにあり得ないでしょ。蘭ちゃんも毎日見てるのに知ってるでしょ？』
はい。知ってますが。
「だから、もしも話だよ。」
『まぁ。そうだとしても、彼女にはしないかな。やっぱりさ、ホストしてたら他の先輩達に聞くんだよね。彼女出来ても割り切って理解してくれる女の人って居ないってさ。最初は良くてもね、慣れた頃にはケンカの原因になるのはホストを辞めろとかそんな事みたいだし。それなら、最初から彼女とか要らないでしょ。』
あぁ。沢木さんも言ってたな。
『そうだよな。結局は、女の嫉妬でケンカになるだろうな。最初は、ホストが私の彼氏とか優越感に浸れるけど、ある程度したら今度は独占欲だもんな。無理だな。』
竜兄、納得。
「そんなもんかねぇ。仕事は仕事だけどね。それでも、自分の事愛してくれたらそれでじゅうぶんだけどね。要は相手を信じられるかどうかの問題だし。私だったら竜兄が何してても大丈夫だけどな。目の前で浮気現場を見ない限りは。」
『皆が皆、蘭ちゃんみたいな子じゃないからね。って、言うか蘭ちゃんみたいな子の方が珍しいでしょ。だから、俺は蘭ちゃんが好きなんだよ。』
『來希の言いたい事は分かるな。蘭花を好きなのは勝手だけどよ。やらねぇから。』
竜兄しれっと言うね。
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