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「ところでさ。翔兄と蓮兜兄って、いつから付き合ってるの?ずっと一緒だったから、全然分からなかったけど。」
『あー。確か蘭花が総取締役になった位からだったと思うぞ。』
最近かよ!
『一年半位前だな。』
竜兄がボソッと言う。
「それまでは、普通に幼馴染みだった訳でしょ?」
だよな。
『あぁ。そうだな。それまでも一緒だったけど、お互いそれまでは女と遊びまくってたしな。』
あー。そんな感じだな。
『男だしな。そんな時期はあるよな。』
うんうんと頷く竜兄。
「…何、納得してんだか。で?それが何で付き合う事になった訳?」
何故か気になる。
『お前。』
はい?
顎で私を指す翔兄。
「……何で私?」
何もしてねぇ~。
『お前がやっと昔みたいに戻っただろ?その時に、あいつもやたらとお前を可愛い可愛いって言うからよ。お前の事、本気で好きになったんじゃねぇかと思ってな。』
はっ?
『で、蘭花に対してヤキモチを妬いたと。そこで、自分の気持ちに気付いたってやつか?』
竜兄が翔兄の言おうとした事を言ったらしい。
『まぁ。そんなとこだな。始めはな。やっぱり、戸惑ったけどな。好きな気持ちは止められねぇし。ダメもとで、口説いてみた。そしたら、あいつは俺よりだいぶ前から同じ気持ちでいたらしい。お互い、それまでは女に不自由しなかったしな。そんな事思わなかったんだけどな。蘭花の存在で気付くとか。何なんだろうな。だけど、今はあいつは俺のせいで悩んでるんだろうな。悩ませる位なら、幼馴染みのままが良かったのかもな。』
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