【暴走Ⅲ その参】

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『蘭花お嬢!若!やめて下さい!正月から何やってるんですか!』 あっ。矢部さんが怒った。 大人しく座りました。 『「 すいません。 」』 矢部さん。感情を出せる様になった。 気持ち吹っ切れたかな。 『矢部。感情も出せる様になったな。今までなら黙ってたもんな。良かったな。親父も喜ぶだろうな。』 翔兄が言った。 『お前らわざと過ぎるな。猿芝居だな。』 何?!竜兄、酷い! 「…猿ですか?翔兄。猿だって。」 『…っと。お二人共。今のも自分の為にわざと…ですか?』 矢部さんはキョトンとしてる。 『まぁ。この二人。しょっちゅうケンカするみたいだけど、さすがに正月から場を乱す事はしないかもねぇ。』 まぁ。來希の言う通りかな。 「矢部さん。もう大丈夫。吹っ切れてるから。ねっ?」 ニッと笑いかけると 『…蘭花お嬢…。その笑顔は犯罪です。』 何~! 「今のでその返しかよ!真面目さもどっか消えてった?!」 『お前が笑うからだろ。』 えー!竜兄! 『蘭ちゃんの笑顔は罪ですから。ある程度、慣れた方が身のためですよ。矢部さん。』 なんじゃそりゃ! 『ですね。自分、間近で見たの初めてで竜さんには悪いですが、やられそうでした。』 どんな会話だよ!
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