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何だか皆、酔っ払ってきて話がどんどんズレていく。
まぁ。楽しく呑めたから別にいいんだけどね。
來希も矢部さんも独りで正月を過ごさなくて良かった。
やっぱり、せっかくのお正月。
独りで過ごすより、皆で何も考えずのんびり楽しく過ごせた方がいいから。
「あー。眠くなってきた。私、先に寝る。後は男同士で楽しく呑んでくださ~い。」
立ち上がり頭を下げた。
『寝るのか?んじゃ、俺らは男同士で呑むから気にすんな。來希。お前、泊まってけ。蘭花の前の部屋にまだベッド置いてるから。』
翔兄が來希に言う。
『じゃあ、お言葉に甘えて。今から帰る気もしないんで。蘭ちゃん。ベッド借りるね。』
「どーぞ。じゃ、おやすみ。竜兄。おこさないでよ!」
『分かってるよ。早く寝ろ。おやすみ。』
『蘭花お嬢。おやすみなさい。』
「おやすみ~。」
言ってリビングを出た。
部屋に行き、ベッドへダイブ。
あ~。頭がふわふわして、気持ちいい。
なんて思ってたらいつの間にか寝ていた。
壁側に向き丸まって寝る私。
後ろからピッタリくっつく人の感触。
ふと目が覚めるが、後ろから抱き締められるのが心地よくて、また深い眠りにつく。
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