【暴走Ⅲ その参】

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何だか皆、酔っ払ってきて話がどんどんズレていく。 まぁ。楽しく呑めたから別にいいんだけどね。 來希も矢部さんも独りで正月を過ごさなくて良かった。 やっぱり、せっかくのお正月。 独りで過ごすより、皆で何も考えずのんびり楽しく過ごせた方がいいから。 「あー。眠くなってきた。私、先に寝る。後は男同士で楽しく呑んでくださ~い。」 立ち上がり頭を下げた。 『寝るのか?んじゃ、俺らは男同士で呑むから気にすんな。來希。お前、泊まってけ。蘭花の前の部屋にまだベッド置いてるから。』 翔兄が來希に言う。 『じゃあ、お言葉に甘えて。今から帰る気もしないんで。蘭ちゃん。ベッド借りるね。』 「どーぞ。じゃ、おやすみ。竜兄。おこさないでよ!」 『分かってるよ。早く寝ろ。おやすみ。』 『蘭花お嬢。おやすみなさい。』 「おやすみ~。」 言ってリビングを出た。 部屋に行き、ベッドへダイブ。 あ~。頭がふわふわして、気持ちいい。 なんて思ってたらいつの間にか寝ていた。 壁側に向き丸まって寝る私。 後ろからピッタリくっつく人の感触。 ふと目が覚めるが、後ろから抱き締められるのが心地よくて、また深い眠りにつく。
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