【暴走Ⅲ その参】

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ん?竜兄? 朝方、目が覚め竜兄に抱きしめられてるのを気付く。 トイレに行き、またベッドへと潜り込む。 竜兄の方を向き、今度は私が抱きしめる。 うっすらと目を開けた竜兄は、きっと夕べの私と同じで夢心地。 フッと微笑み抱きしめ返してくる。 夢と現実の間。 心地いい感覚。 竜兄は、また深い眠りにつく。 キスして起こしたいけど、やめとこう。 夕べの竜兄と同じ様に可愛い人を幸せなまま寝かせてあげよう。 ギュッと抱き付き竜兄の胸元に顔を埋めて、二度寝。 幸せなお正月。 毎年、こうやって過ごせます様に。 次の日。 目が覚めたのはお昼過ぎ。 勿論、竜兄のキスで目覚める。 寝ぼけまなこで目を開ければ微笑む愛する人。 『蘭花。おはよう。ってもう、昼か。』 「おはよう。竜兄。」 次は私からキスをする。 ギュ~と抱きしめたら竜兄が聞く。 『可愛い過ぎるんで、襲ってもてもいいですか?』 「どうしようかな。キスで気持ち良くさせてくれたら考えるよ。」 わざと、そう答える私。 途端に深くキスをしてくる竜兄。 「…ッン。…ッン…たつ…すき…ッン。」 『可愛いな。』 深く絡まる舌に蕩けそうになる。 「ッン。…竜。」 上から私を見る竜兄が色っぽい。 身体の奥から愛を感じる。 ここまま繋がっていたい。 『…蘭花…ッン。』 想いのままに愛し合い繋がる心が熱を帯びて放たれた。
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