【暴走Ⅲ その参】

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「すいません。紗江先輩。急に誘ったりして。紗綾さん大丈夫でした?」 紗江先輩に連絡したら、すぐにOKの返事が来た。 『大丈夫大丈夫!いつも忙しいから正月はいつも家でのんびり過ごすのよ。正月だけは、どっか行こうって言っても動かないからね。お母さん。だから、暇だったの。誘ってくれて助かった。』 毎年、ゴロゴロしてるらしい。早坂家。 蓮兜兄も来て6人で出掛ける事に。 車の中。 「で?何処行くの?」 竜兄の運転で私は助手席。 『何処か行きたい所無いのか?』 後ろの皆に聞く。 『正月だしな。何処も多いだろうな。紗江ちゃん。どっか行きたい所ないか?』 翔兄が紗江先輩に聞く。 『そうですねぇ。……全然、思いつかないです。すいません。』 『來希は?』 蓮兜兄が聞く。 『えっ?俺?別にこれと言ってないですね。』 「何だよ。皆、思い付かないとか。で?竜兄は何処に向かって走ってんの?」 行き先は決まってないのに車は走る。 『あっ?あぁ。とりあえず、別荘。お前ん家の。』 「海の?寒くないか?」 真冬ですけど。 『あぁ。いいかもな。でも。何か買ってかねぇと何もないかもしれねぇぞ。』 翔兄は賛成らしい。 と、言う訳で買い物をしてから別荘に行くことになりました。 ちなみに、組には組員さんが数名帰って来たので留守番を頼んだ。 矢部さんも夜には帰るみたいだし。
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