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「すいません。紗江先輩。急に誘ったりして。紗綾さん大丈夫でした?」
紗江先輩に連絡したら、すぐにOKの返事が来た。
『大丈夫大丈夫!いつも忙しいから正月はいつも家でのんびり過ごすのよ。正月だけは、どっか行こうって言っても動かないからね。お母さん。だから、暇だったの。誘ってくれて助かった。』
毎年、ゴロゴロしてるらしい。早坂家。
蓮兜兄も来て6人で出掛ける事に。
車の中。
「で?何処行くの?」
竜兄の運転で私は助手席。
『何処か行きたい所無いのか?』
後ろの皆に聞く。
『正月だしな。何処も多いだろうな。紗江ちゃん。どっか行きたい所ないか?』
翔兄が紗江先輩に聞く。
『そうですねぇ。……全然、思いつかないです。すいません。』
『來希は?』
蓮兜兄が聞く。
『えっ?俺?別にこれと言ってないですね。』
「何だよ。皆、思い付かないとか。で?竜兄は何処に向かって走ってんの?」
行き先は決まってないのに車は走る。
『あっ?あぁ。とりあえず、別荘。お前ん家の。』
「海の?寒くないか?」
真冬ですけど。
『あぁ。いいかもな。でも。何か買ってかねぇと何もないかもしれねぇぞ。』
翔兄は賛成らしい。
と、言う訳で買い物をしてから別荘に行くことになりました。
ちなみに、組には組員さんが数名帰って来たので留守番を頼んだ。
矢部さんも夜には帰るみたいだし。
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