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「さむ~い!!竜兄!寒い!!」
真冬の海はやっぱり寒い!
竜兄に抱き付く私。
『蘭花ちゃ~ん!寒い!!』
そして、私に抱き付く紗江先輩。
『蘭ちゃ~ん。寒い~!』
『お前は蘭花に触んな!』
竜兄に蹴られる來希。
『可哀想。來希。』
笑って見てる蓮兜兄。
『おいっ。鍵開けてもらったぞ。』
管理してくれてる傘下の組員さんに翔兄が連絡してくれた。
「早く入ろう。さむ過ぎる!」
そそくさと中に入る私。
そして、皆も中に入った。
倉庫からストーブを出してもらい、とにかく部屋を暖める。
暖まるまで少しでもと、温かいコーヒーを出した。
「何で冬に海?寒いし!」
竜兄にあたる私。
『あっ?何となく。行きたい所もねぇみたいだし。でも、家ばっかり嫌だろ?そしたら、ここしか思いつかねぇし。何処に行っても人多いだろ。』
「まぁ。そうだけどさ。お酒買ってたけど、今日泊まるの?」
大量にお酒買ってたな。
『あぁ。せっかくだし、ゆっくりしたいだろ?紗江ちゃん泊まり大丈夫?』
おっ。そうだよ。
『大丈夫ですよ。連絡するんで。蘭花ちゃんと一緒なら別に何も言われませんから。』
そうなんだ。
『來希。てめぇも明日までバイト休みだろ?』
『ですね。休みです。俺も大丈夫ですよ。』
紗江先輩も來希も泊まれるらしい。
『翔。着替え頼めるか?』
竜兄が段取りしてるし。
『あぁ。泊まるなら、どうせ布団なんかも頼まねぇといけねぇしな。連絡しとくよ。』
あー。さっきの人にかな?
ここの別荘はあまり使わないけど、近くに西極組の傘下の組があるから、そこに管理を頼んでいる。
掃除も綺麗にしてあって、いつ来てもいいようにしてあるみたいだ。
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