【暴走Ⅲ その参】

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『そんな訳無いじゃない!蘭花ちゃんは特別なの。私の憧れだから。柳希君だってそうでしょ?』 『まぁ。そうだねぇ。蘭ちゃんは俺の憧れかな。』 『でしょ?だから、別に手に入れたいとかそんな事じゃないのよ。ファンみたいな感じよ。テレビの中の芸能人に憧れたりするじゃない?もしかしたら出逢えて付き合えるかも。なんて、夢みたり、まさにそんな感じ。違う?』 紗江先輩と來希の話は続く。 黙って聞いてる他四人。 『あー。そう言われたらそうだよね。近くに居るから分からなかったけど、蘭ちゃんって俺らから見たら芸能人的な感じだよね。』 『だから、私と柳希君は蘭花ちゃんのファン1号2号よね。追っかけ的な。』 『なるほどねぇ。あー。なんか納得。俺も蘭ちゃんみたいな彼女は欲しいけど、蘭ちゃんと付き合えるとは思ってないし。まぁ。竜さんの存在もあるからだけどねぇ。あー。そうかぁ。』 『蘭花ちゃんがモデルしたじゃない?あの後も事務所に問合せも凄かったけど、ファンレターみたいな手紙も凄かったしね。蘭花ちゃんに見せたら返事とか出しそうだから見せなかったけど。蘭花ちゃんに会いたくてモデル志願する子も一時は多かったよ。世間では蘭花ちゃんも立派な有名人だからね。そんな人がこんな身近に居れば親友の私だって浮かれるって事よ。』 『早坂さん。ありがとう。なんか、気持ち的に楽になった。ん。そうだ。蘭ちゃんは身近に居る有名人なんだ。ん。納得。』 えーと。話は終わったかな? 『紗江ちゃんと來希って、すげぇ気が合うな。会話も面白いしな。』 翔兄が二人を見て言う。
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