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部屋に戻り、とりあえず片付ける。
翔兄が散らかしたからね。
ある程度、片付けが終わりまた竜兄と呑みなおす。
翔兄、大丈夫かな?なんて考えて呑んでいたら。
『蘭花。俺は蘭花の事、重荷だなんて思った事ねぇから。』
何だ?突然。
あー。翔兄が言ったんだった。
「ん。分かった。だけど、本当に無理しないでね。仕事も忙しいし、無理して毎日来なくていいから。週末も仕事休みなんだから、一人でゆっくりしたい日もあるでしょ?」
『無いな。毎日、お前の顔を見たいから来てる訳だし。逆に来るなって言われたら、俺生きてけねぇな。週末だって、いつも楽しみにしてるしな。お前とゆっくり出来る唯一の時間だ。俺から楽しみを取るなよ。』
いやいや。取らないけどさ。
「そう言われると、何も言えないけどさ。でも、私は竜兄の身体が心配だから。疲れで倒れてもらっても困るし。」
ん。困る。
『大丈夫だよ。最近は、ちゃんと寝る様にしてるから。飯もちゃんと食うしな。平日は帰ったら、すぐ寝るし。』
「ならいいけど。仕事も程々にね。」
『あぁ。分かってるよ。ありがとな。蘭花。心配してくれて。早く一緒に住みてぇな。』
私の髪を撫でながら言う。
「そうだね。でも、ずっと一緒だと私に飽きるかもね。」
『それは絶対に無いな。俺は昔からお前しか見えてないから。お前とずっと一緒に居るのが夢だからな。いくつになっても、ずっと。』
「ありがと♪私の事、捨てないでね。」
ニッと笑った。
『誰がこんないい女、捨てるか。勿体ない。』
竜兄もニッと笑う。
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