【暴走Ⅲ その参】

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それから、しばらくして二人がお風呂から出て来た。 『ありがとうございました。ちゃんと温まってきました。』 と、紗江先輩。 『ハァー。さっぱりした。お腹すいた。』 と、來希。 二人とも、普通。 じぃ~と見てしまう私。 『どうしたの?蘭花ちゃん。』 紗江先輩に突っ込まれる。 「えっ?いや。鍋。温めますね。ビールでいいですか?」 誤魔化す様に立ち上がり紗江先輩と來希を座らせ、食事の用意をした。 「はい。どうぞ。鍋もいい感じですよ。」 二人にビールを渡し、座った。 そして、またじぃ~と見る私。 いつ言うのか? そんな私を他所に、バクバク鍋を食べる二人。 聞きたい。 「二人で何して遊んでたんですか?」 話を振ってみる。 『ん?あぁ。雪合戦して、雪ダルマ作って、海散歩して。楽しかったよ。』 『蘭花ちゃんも来れば良かったのに。』
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