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いやいや。さすがに行けないでしょ。
あの雰囲気は。
「寒くなかったですか?けっこう、積もってましたけど。」
『そんなに寒さは感じなかったよね。ねぇ。柳希君。』
『そうだね。雪の中で動き回ったら身体が火照ってくる感じだったよ。さすがに最後、散歩した時は寒くなったから帰ってきたけど。』
だから、手を繋いでたのか?
って、言うかさ。
いつ教えてくれるんだ?
言わないつもりか?!
『あっ。そうだ。部屋なんだけどな。今、使える部屋が3つしかないんだ。俺は蓮兜と一緒に使う。で、竜が絶対に蘭花じゃなきゃ駄目みたいだから、蘭花と竜。で、もう1つの部屋に紗江ちゃんと來希な。』
おっ!その手があったか!
よくやった。翔兄。
『はっ?俺、早坂さんと?そこは普通、蘭ちゃんと早坂さんでしょ。女同士。』
來希が私と同じ事を言った。
まぁ。普通はね。
『俺は蘭花じゃなきゃ嫌だ。せっかくの正月に何が楽しくてお前と一緒に寝なきゃならねぇんだよ。休みは蘭花と一緒って決めてあるんだよ。なぁ。蘭花。』
こっちに振るなよ!
「ん?あぁ。まぁね。竜兄。週末とか一緒じゃなきゃ、拗ねるし。せっかくの長期休みだからね。ずっと一緒に居たいしね。ゴメンね。紗江先輩。」
これでいいのか?
『俺は男だからいいけどさ。早坂さんが嫌でしょ。1日位、我慢して下さいよ。竜さん。』
あー。だよねぇ。紗江先輩がねぇ。
『…あの。私は別に。竜さんの気持ちも分かりますし。柳希君が良いなら構いませんよ。』
はい?紗江先輩?
顔が少し赤いぞ。
ビール?酔った?
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