【暴走Ⅲ その参】

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次の日。 紗江先輩と來希は昨日よりラブラブで夕べ何があったか分かる位。 昨日、積もった雪もだいぶ溶けた頃。 『來希。明日からバイトだったよな。帰らねぇとな。』 竜兄が言った。 『ですね。バイトじゃなきゃ、別にまだ居てもかまわないんですけど。さすがに大晦日に遅れて行ったんで休めないですね。』 あー。そうだったね。 『じゃあ、寄り道しながら帰るか。俺も組そのままには出来ねぇし。』 翔兄も組が気になるらしい。 「それじゃ、片付けて帰りますか。」 と、言う事で皆である程度片付けて別荘を後にした。 帰り道、色んな店に寄った。 紗江先輩は紗綾さんにお土産を沢山買っていた。 『はい。紗江ちゃん。着いたよ。』 竜兄が紗江先輩のマンションの前に車を停めた。 『ありがとうございました。凄く楽しかったです。蘭花ちゃん。ありがとうね。また、連絡するね。』 「はい。また一緒に出掛けましょうね。って、來希も降りるの?」 紗江先輩と一緒に來希が車から降りた。 『ん。ありがとうね。紗江の荷物が多いから持ってく。挨拶がてらね。』 おっ!名前呼びになってる! 「そう。じゃあ、紗綾さんによろしく伝えてて。またね。」 手をふり別れた。 そして、家に到着。 『蘭花。どうする?俺んち行くか?』 翔兄と蓮兜兄を降ろし竜兄が聞く。 「そうだね。二人でゆっくりしようか。なんか、バタバタだったしね。」 結局、私はそのまま竜兄の家に行く事になった。
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